もう少しはやく知りたかったこと

アプリ開発の学びや読んだ本、考えたこと

独学でiPhoneアプリをリリースするまでの記録

自分自身
・理美容業界誌の編集のお仕事をしていた25歳です。
・プログラミングは夜や休みの時間で独学で学んできました。

 

今の状況
12月からコードを書き始めて、今年の3月2日何とか美容師・理容師さん特化型ノート「トリム」というiPhoneアプリをリリースしました。

せっかくなので、アプリの構想からリリースまでを振り返ってみました。 

 

 リリースするまでにやったこと

2015年5月〜アイデアを練る
仕事柄美容師さんに接することが多いのですが、練習で撮ったヘアスタイル写真などが整理されず、スマートフォンのカメラロールに混じってしまっている現状がありました。

せっかく作ったヘアスタイル写真を練習の振り返り、反省、改善のために活用すればもっと効果的に成長できるのにと考えて、美容師さんに特化したデザインのノートアプリを作ることにしました。

 

 

2015年6月〜swiftを学び始める。

構想ができたので、言語の勉強に入りました。

1swiftというプログラミング言語を初心者の心の拠り所ドットインストールさんでざっと学びました。

2次に以下の教本を買って、チュートリアルで簡単な飲食店の検索アプリを作りました。

TECHNICAL MASTERはじめてのiOSアプリ開発 Swift対応版

TECHNICAL MASTERはじめてのiOSアプリ開発 Swift対応版

 

 とにかく動くアプリを作ることが目的なので、文法はforとかifとか本当に最低限のみ勉強した状態で、とにかくチュートリアルのコードを書き写して、動かしていました。

なかなか本格的なアプリを作れるので、楽しくてどんどん勉強することができました。この本はお薦めできると思います。

 さらにもう一冊。

改訂版 No.1スクール講師陣による 世界一受けたいiPhoneアプリ開発の授業 [iOS 9&Xcode 7&Swift 2対応]

改訂版 No.1スクール講師陣による 世界一受けたいiPhoneアプリ開発の授業 [iOS 9&Xcode 7&Swift 2対応]

 

 僕が作ったものは基本的な日記アプリだったからというのもありますが、ツール系のアプリであれば、上記2冊で実際のアプリを作り始めるスタートラインに立つことができました。

 

 2015年7月~デザイン、いわゆるUI的な部分を考え始めました。

UIを考える時にいわゆるプロトタイプを簡単に作れるサービスprottさんを使いました。

prottapp.com

 

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こんな感じに手書きしたものを画面遷移させることができるので、イメージを簡単に形にすることができます。

 

ここで仕事の合間に、美容師さんにプロトタイプ(試作品)を見せてみました。

反応は上々で、「写真が整理できると便利」「そんなアプリ欲しい」「むしろ、このアプリ(prottのこと)がすごい!」との声をいただき、「これは隠れたニーズ見つけちゃったな」と密かに成功を確信しました。

 

2015年9月くらい〜ちょっと中断

 

2015年12月〜復活。UIも決まったので、コーディング開始。

この時期に意識したことは、よく言われることですが機能を最小限にすることです。

こちらのような記事も拝見していましたし、

hitoshi.hatenablog.com

 

プロダクト開発のポイントがまとまっている以下のサイトでも、「最小限の機能にしとけ」と再三言われています。

Getting Real by 37signals

 

これは本当にその通りだと、後になってから強く思いました。完璧を目指すとリリースできない率がぐんと上がると思われます。

それにあとあとリリースしてから思わぬバグが出まくりました。この時に、最小限の機能にしておいてよかったと感じました。

早くリリースできるというメリットはもちろん、機能が増えれば増えるだけバグの可能性が高まりますし、テストにかかる時間も増えていきます。

 

2015年1月、2月〜ひたすらコードを書く。

この時は、作り方が機能がわからない機能はグーグルで検索し、同じことをやろうとしているコードを見つけて大いに参考にしました。

 

さらに、わからないことやバグは一定の時間、自分で調べて考えた上で、速やかに質問サイトで質問しまくりました。

初めて質問した時は「そんなこともわからないの(冷笑)」的な回答が来たらどうしようとおっかなびっくりでしたが、皆さん驚くほど親身にアドバイスしてくれます。

主に以下の二つのサイトで、多くの方に教えて頂けたことでリリースすることができました。感謝してもしきれません。

teratail.com

ja.stackoverflow.com

 

 2016年2月くらい〜大まかに最低限の機能は完成

2月くらいに大まかに形にできました。テストフライトというアプリを使用し、知り合いの美容師さんにテスト版を使ってもらいました。

 

ここでアプリのアイコンどうするか問題にぶち当たりました。自分の絵心では到底無理なことは明白でした。

しかし、アイコンはダウンロードをするかしないかを分ける大事な要素だと聞いていたので譲れません。

そこで探したところ、インターネット上でお仕事をお願いできるクラウドワークスさんを発見。勇気を出して、お仕事を依頼してみました。

crowdworks.jp

一万円でアプリのアイコンをお願いしまーすと依頼したところ、31件もの提案をいただきました。

その結果、アイコンはこのように。

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やはりプロ!!キュートで親しみやすい出来に大満足でした。

 

2016年3月2日〜無事にリリース!!

ここから役に立ったのがこの本です。自分は良いサービスを作る上でどういう段階にいて、何をすべきなのかをすっきりと整理することができました。

上記の本を参考に、ユーザーさんに使ってもらえるように、アルバム機能やリマインダー機能を追加していきました。 

 

 2016年5月21日〜現状。

 リリースしてから、約3か月弱。

なかなか、継続して使ってくれている人がいません。

そこで、ツイッターなどでフォローしていただけた美容師さん(会ったことはない)に、フィードバックを求めたところ、「よほどモチベーションが高い人以外使わないでしょうね」との回答が連発しました。

まだまだ、一から新しいニーズの仮説を立てて、検証していくサイクルを回していく必要がありそうです。

 

2016年今日〜ここまでを振り返って。

 やってよかったことリスト&できたらよかったリスト

 

0アプリ作りは実験と割り切る。

アプリを作っていて何がきついって、特に新しいコンセプトの場合、こんなの必要ないんじゃね?という自己疑念と戦うことです。

そこで気持ちを保つために、実験と割り切ることが重要だと思います。そうすれば失敗しても、はいはい失敗ね、次々といけるはずです(と本で読んで心がけてはいますが、実際に失敗すると結構な心のダメージを負いはします)。

 

 1とにかく最小限の機能にする

アプリなんて、とにかく作ってみないと良いアイデアなのか、ダメなのかよくわかりません。とにかく、最速で人に見せる=リリースすることが精神衛生上も良いと感じました。 

 

2期限を決める

これもモチベーションを保つのに有効だと感じました。もともとは、4月の終わりを目標にしていましたが、実際には3月2日にリリースできました。

また、先に期限を決めることで期限内でできることをやるという思考になり、大切な機能に時間をかけることができたと感じています。

 

3なるべく人に頼る

質問サイトしかり、アイコンにしかり、とにかく人に頼りました。今回の開発でインターネットの素晴らしさを実感しました。名前も知らない見ず知らずに人に助けていただけるのですから。

自分も質問サイトで、自分が答えられる簡単なものから回答してみることを始めました。

 

4使う人の気持ちを考える。ユーザーの立場に立つ。

これは意識してはいるのですが、なかなかできていません。

今になって思うと、もっとアイデア段階で美容師さんにぶつけていけばよかったと思います。

自分のアイデアが否定されるのが怖かったのでしょう。次のアプリでは、プロトタイプの段階で、いろんな人に見せまくるようにしたいと思っています。

 

長々と書いてしまいましたが、アプリを開発の流れと役立つ本やサイトの紹介でした。

アプリ作りはすごく楽しいです。

しばらく会っていなかった友達と深夜のガストでアプリについてミーティングをしたのも良い思い出です。

 

作ったアプリがこちらです。美容師の方ではなくても、普通の日記として使えなくもないのでダウンロードして頂けたら嬉しいです。

 https://geo.itunes.apple.com/us/app/mei-rong-shi-li-rong-shino/id1080560434?mt=8